フロート海面に運ぶ 辺野古新基地建設 カヌー13艇と市民約100人が抗議行動


この記事を書いた人 松永 勝利
米軍キャンプ・シュワブの砂浜から海上に浮かべるフロートを運び出す沖縄防衛局の作業船=7日午前9時ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は7日午前9時ごろ、米軍キャンプ・シュワブ沿岸の砂浜から浮具(フロート)を海面へと運び出す作業を始めた。工事再開後、フロートを浮かべる作業は6日に続いて2日目。6日に海上に設置したフロートにつなげ、さらに囲う範囲を広げる作業とみられる。
 新基地建設に反対する市民らはカヌー13艇と抗議船2隻で行動を始めた。フロートを並べる作業が始まった直後、カヌー隊の9人が相次いで海上保安庁に拘束された。カヌー隊は平島付近まで連れて行かれて解放された。抗議船が再びカヌー隊を作業海域までえい航し、抗議行動を続けている。海上保安庁はボート10艇程度で警戒している。
 一方、キャンプ・シュワブのゲート前では7日午前7時ごろから、市民ら約100人が集まって集会を開いた。市民らは海上の様子が見える場所まで南下し「海上作業をやめろ」「新基地は造るな」などとシュプレヒコールを繰り返した。【琉球新報電子版】

米軍キャンプ・シュワブゲート付近にある海上の様子が見える場所で「海上作業をやめろ」などと抗議の声を上げる市民ら=7日午前9時すぎ、名護市辺野古