琉球古典音楽で新年祝う 野村流4団体が合同大演奏会


この記事を書いた人 松永 勝利
一斉に演奏し、新年を祝う琉球古典音楽野村流の演奏家ら=8日午後、北谷町の北谷ドーム

 琉球古典音楽の野村流4団体でつくる野村流合同協議会(長浜眞勇会長)は8日午後、北谷町の北谷ドームで第14回新春野村流合同大演奏会を開催した。一般の見学者も含め、約1800人が参加した。「かぎやで風節(かじゃでぃふうぶし)」など36曲を演奏して新年を祝った。
 琉球古典音楽野村流音楽協会、同野村流保存会、同野村流伝統音楽協会、同野村流松村統絃会の野村流4団体と琉球箏曲興陽会、琉球箏曲保存会の箏曲2団体が主催した。2年に1回、古典音楽の継承や発展などを目的に催している。
 長浜会長は「琉球古典芸能は沖縄の輝かしい文化遺産だ。ベテランから初心者まで一堂に集い演奏することは大きな意義がある。融和と親睦を図りながら継承、発展に一層努めていきたい」とあいさつした。
 毎回参加しているという當眞有佳梨さん(南風原高校2年)は「三線は人を元気づけ、私にとっても癒やしになる。みんなで一斉に歌うことで、また新たな気持ちで学んでいこうという気持ちになる」と話した。【琉球新報電子版】