約60人が抗議の座り込み 辺野古新基地建設 海上では浮き設置や潜水調査


この記事を書いた人 松永 勝利
工事用車両が出入りする米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込みする新基地建設に反対する市民ら=10日午前8時30分ごろ、名護市辺野古

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブのゲート前では10日午前7時すぎから、新基地建設に反対する市民ら約60人が座り込みをしている。午前9時45分現在、資材搬入は確認されていない。
 市民らは交代でマイクを持ち「今年でけりを付けよう」「新基地建設作業をするな」などと訴えた。
 一方、沖縄防衛局は午前、米軍キャンプ・シュワブ沿岸に設置していた油防止膜(オイルフェンス)の一部をクレーンでいったん浜に引き寄せ、再び作業船で海上に設置し直す作業をした。オイルフェンスで囲う範囲を広げているとみられる。午前9時すぎには、作業船が赤色の浮きを設置し、付近では潜水調査も実施した。
 新基地建設に反対する市民らは抗議船3隻、カヌー13艇で抗議をしている。海上保安庁のゴムボートは7艇程度で市民の抗議行動を警戒している。【琉球新報電子版】

作業船に大型の浮きを乗せる作業員ら=10日午前9時ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ沿岸