【中国時報】記録映画で詐称疑惑 「湾生回家」原作者が認める


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 昨年、台湾で大ヒットし、日本でも公開されているドキュメンタリー映画「湾生回家」の原作に疑惑が持ち上がっている。同映画のエグゼクティブプロデューサーで同名書籍の著者、陳宣儒(田中実加)氏は自身の祖母が日本人だとしていたが、それが事実ではないという疑惑だ。これに対し陳宣儒氏は、彼女の祖母とされる「湾生」(台湾生まれの日本人)の田中櫻代さんとは血縁関係がなく、彼女が湾生の孫ではないことを認めた。

 陳宣儒氏の著書は台湾文化部からすぐれたノンフィクション作品に贈られる「金鼎賞」を受賞したが、陳氏は文化部に賞と賞金を返還するとしている。また原作本を出版した遠流出版の王栄文会長も陳宣儒の経歴詐称を認め、著書の返金にも応じるとしている。