那覇軍港受け入れで相違 2月の浦添市長選 現職と新人が座談会で論戦


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 2月5日告示、12日投開票の沖縄県浦添市長選に向け、琉球新報社は16日、那覇市の本社で、2期目を目指す無所属現職の松本哲治氏(49)=自民、公明推薦=と、無所属新人で浦添市議の又吉健太郎氏(42)の立候補予定者2人による座談会を開いた。米軍那覇軍港の移設問題などで対応の違いが浮き彫りになった。

 軍港移設について、反対の公約を撤回した松本氏は、知事や那覇市長が移設容認であることを挙げ「公約を守り続けるより、市に有益だと判断した」と改めて容認の姿勢を示した。

 又吉氏は「市民が軍港について賛成なのか、反対なのか、市民投票を市長選と切り離した形で実施する。その民意をもって市のかじ取りをしっかり行いたい」との考えを示した。

 争点について又吉氏は「『選挙と公約』が最大の争点だ。市民の信頼を回復していきたい」と述べた。
 松本氏は「軍港の賛否」を争点に挙げ、選挙後に市民投票を行うとする又吉氏の手法も問われるとした。

 子育て支援に関し両氏とも取り組む姿勢を見せた。

 松本氏は、障がいがある子の支援施設整備など、子ども優先の施策「キッズファースト」を進めるとした。

 又吉氏は、保育施設で千人以上の定員増を図り、子ども医療費窓口負担無料化を図るなどとした。