前向きに人生楽しく 新報女性サロン 高田明さん講演


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高田明さん

 第86期新報女性サロン(琉球新報社主催)の第1回講座が17日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービューで開かれた。ジャパネットたかたの創業者で前社長の高田明さん(68)が「夢持ち続け日々精進」をテーマに講演した。

 京都府の機械メーカー勤務時代に欧州で駐在員として販売に携わっていたことや、実家のカメラ店で身に付けたあらゆる知識と経験が、後に年商1千億円をたたき出す通販事業の大成に直結したエピソードなどを紹介。「今この瞬間を一生懸命全力で生きれば、結果はおのずと付いてくる」と熱弁した。

高田明さんの講演に耳を傾ける参加者=17日、那覇市のANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー

 高田さんは40歳ごろまで全国の旅館などを回り、盛り上がっている宿泊客を撮影し、写真を翌朝に届けて販売するという手法で家業の業績を伸ばした。1990年代に地元長崎県のラジオでコンパクトカメラを販売したところ、5分で50台を売り上げた。メディアの影響力と可能性に衝撃を受け、通信販売事業への本格参入を決意した経緯を軽妙な語り口で振り返った。

 「人間は何歳になっても遅いことはない。何にでも挑戦し続け、一生懸命生きている人は輝いている」と強調。「考え方一つで幸せがつかめる。前向き思考で人生を楽しみましょう」と締めくくると、会場に駆け付けた約400人から拍手が沸き起こった。