女子サッカー九州リーグ ナビィータ 1部昇格挑む 大一番、勝利誓う


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 女子サッカーの第19回九州リーグ2部3位のヴィクサーレ沖縄FCナビィータは22日、1部昇格を懸け、同1部6位の国見レディースと長崎で入れ替え戦を行う。入れ替え戦を前に國吉篤史監督は「1点の重みを感じた悔しさを糧に、とにかく泥臭く1点差以上で勝ちに行く」と勝利を誓った。国見に勝利したらナビィータの1部昇格が決まる。

入れ替え戦に向け意気込むヴィクサーレ沖縄FCナビィータ=14日、那覇市の新都心公園

 2部で7戦全勝を目指していたナビィータにとって、全勝対決となった昨年11月20日の琉球デイゴス戦(第5戦)の敗戦が大きかった。大量得点で勝ち上がってきたデイゴスに敗れたことで、リーグ終了時に勝敗が並んだ場合、自動昇格できる2位以上に入るためには得失点差も重要となった。

 DF立津雅沙絵主将は「沖縄同士でもあり、勝たないといけない試合を落とした。残り2試合で点差を付けないといけず、厳しい状況になった」と振り返る。DF金城妃那は「大事なところで決められなかったり、1対1で負けてしまったりしていた」と反省。残り2試合に向け、基礎練習に力を入れ、選手同士の声掛けも増えた。

 ナビィータは終盤2試合で爆発。ボランチで競り勝ち、1対1で負けることが少なくなった。練習の成果が実り、2試合で12点を挙げて追い上げ、最終戦を終えてナビィータを含む上位3チームが6勝1敗で並んだ。だが、リーグ前半にロースコアの試合が続いたことが響き、得失点差で1点足りずに自動昇格を逃した。

 悔しさをバネにイレブンはリーグ終了後も、全体練習のほか自主練習にも励んできた。

 2部で最多の12得点を挙げたFWジョバーニャ・カンポスは「22日に勝利するために、勝利に向かって努力することが重要だと感じている」と強調。大量得点にも満足せず、1部昇格に狙いを定める。

 國吉監督は国見について「1部で上位にいたこともあり、3年前に国体優勝もしている力を持っているメンバーだ」と評する。

 だが、チームの目標は1部昇格だ。「入れ替え戦から1点の重みをかみしめて勝利し、1部でもしっかり勝って1点でも多く得点し、失点しないゲームができればいい」と既に入れ替え戦の先を見つめている。

(崎原有希)