不時着は普天間の攻撃ヘリ 沖縄・伊計島、ホテルから600メートル


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不時着したAH1ヘリ=20日午後9時45分ごろ、沖縄県うるま市伊計島(清水柚里撮影)

 20日午後7時30分ごろ、沖縄県うるま市与那城伊計の農道に米軍普天間飛行場所属のAH1Z攻撃ヘリコプター1機が不時着した。現場は伊計島中心部で、ホテル「AJリゾートアイランド伊計島」から直線距離で約600メートルの農道だった。

 米軍から県に入った連絡によると、けが人はいない。同飛行場所属のオスプレイが昨年12月13日、名護市安部の海岸に墜落したばかり。米軍機の運用に対する不安や疑問の声がさらに広がるのは必至だ。

 防衛省には、普天間飛行場所属のAH1ヘリが午後7時40分ごろに伊計島に予防着陸したとの連絡が米軍からあった。県に対する米軍の説明によると、機体は同日午後7時に普天間飛行場を離陸。20分後、計器が何らかの異常を示し、すぐに不時着したという。

 現場は県警と米軍が規制した。海兵隊は午後11時半ごろ声明を発表し、所属は第267海兵軽攻撃ヘリコプター中隊で「警告灯がついたため手続きに沿って早急に対応を取った」と説明した。

 県の運天修基地対策課長は「住民に不安を与え、あってはならない」と話した。沖縄防衛局によると整備終了後の21日午前7時以降にヘリは離陸する予定。