オール電化で新料金 沖縄電力、生活応じて選択


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オール電化向けの電気料金メニューとキャンペーンを発表する沖縄電力の本永浩之副社長(前列中央)と電化機器メーカーの関係者=27日、那覇市のおきでん那覇ビル

 沖縄電力(浦添市、大嶺満社長)は27日、那覇市のおきでん那覇ビルで記者会見し、4月1日に導入する新しいオール電化向け料金体系を発表した。現行メニューの「Eeらいふ」を改定し、住宅向けの「Eeホーム」と、商店や事務所向けの「Eeビジネス」を導入する。「Eeホーム」は平日の電気使用量によって単価を選べる二つの選択肢を用意し、共働き世帯などライフスタイルに応じて光熱費を抑える仕組みを打ち出す。

 3月1日から新メニューの予約を受け付ける。沖縄本島と電気系統が異なる離島部は対象外で「Eeらいふ」の料金体系を適用する。

 オール電化の住宅向け料金は、毎日の電気料単価を一定にした「Eeホームフラット」と、平日の在宅率が低い世帯向けの「Eeホームホリデー」の2コースから選べる。「ホリデー」は、平日昼間の単価は割高だが、朝・夜や休日に使う電気代を低く設定する。現行では日曜だけの休日も、新メニューでは土曜も休日にする。

 今回は昨年4月の電力小売り全面自由化への対応として検討してきた新しい電気料金体系となる。新体系に加え、オール電化の導入世帯は電気料金全体から10%割引が適用されることや、割安な夜間電力を使った電気給湯システムによる経済性を前面に、オール電化への切り替えを推進するキャンペーンを展開する。

 会見した沖電の本永浩之副社長は「オール電化は光熱費を抑えられる極めて競争力が高いメニューだ。経済性はもちろん、火を使わず安心、快適、きれいというメリットを広く普及させていく」と話した。