フードドライブで社会貢献 4、5日「花と食のフェスティバル」でも


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NTT沖縄グループの女性委員会「うない」によるフードドライブで集まった食品

 まだ食べられる安全な食品を企業や個人から寄付してもらい、生活に困っている人や福祉施設に無償で届ける活動を続けるNPO法人フードバンクセカンドハーベスト沖縄(奥平智子代表理事)は、4、5日に那覇市の奥武山公園で開催される「花と食のフェスティバル」に出店する。団体の活動紹介とフードドライブ(常温保存ができる未開封の食品の寄付を募る活動)を行う。フードドライブは、沖縄県内の企業でも社会貢献の一環として広がっており、食品ロスの削減を困窮世帯への支援につなげる活動が広がっている。

 沖縄ディーエフエスは昨年12月から今年1月にかけてフードドライブを実施。約400人の従業員に食品提供を呼び掛けると、米やレトルト食品、カップ麺、飲料、お菓子、ベビーフードなど、合計810点が集まった。

 子どもの貧困に対し、企業としてどのようなサポート活動ができるか検討した結果、フードバンクの活動を知ったという同社の吉田祐子さんは「初めての試みだったが、多くの社員が賛同してくれた。フードドライブは誰もが簡単に無理なくできる、持続可能な素晴らしい活動だ」と話す。

 NTT沖縄グループの女性社員らでつくる委員会「うない」も、困窮世帯の子どもたちへの支援につなげようと、旧盆と正月に食品提供を社内で呼び掛けた。2度のフードドライブで計1859個が集まり、128世帯への支援につながったという。

 うない事務局の金城明美さんは「個人での支援はやり方を含めどうすればよいのか分からず、行動に移せなかった社員もいたと思うが、気軽にできる場をつくれて良かった」と話した。

 フードバンクセカンドハーベスト沖縄は「花と食のフェス」会場で、缶詰や乾麺など常温保存ができ、期限が1カ月ほど残っている食品の提供を呼び掛ける。時間は2月4、5日ともに午前10時~午後6時。