グーグルと学ぶデジタルマーケティング 琉大で最終講義


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グーグルなどによる寄付講義で、プレゼンテーションをする優勝チーム=3日、西原町の琉球大学

 グーグルが国内の大学では初めて開講した琉球大学での寄付講義「地方創生のためのデジタルマーケティング入門」の最終講義が3日に開かれ、那覇市のデパートリウボウの協力を得て取り組んだグループワークの成果として、デジタルを使った集客アップの提案を学生たちが競った。「世界のデートトレンドを取り入れたイベント」を提案して優勝したチームに、グーグル東京オフィスツアー2泊3日が贈られた。

 グーグルの西村亮マーケティングマネジャーは来年度も講座を継続していくことを明らかにし「多くの学生がデジタルマーケティングに興味を持ち、県内の企業に提案することもできた。深く学びたい人へのコースなども提供していきたい」と意欲を示した。

 寄付講義はグーグル、サイバーエージェント、シーエー・アドバンスのIT企業と沖縄銀行の4社が提供した。最終講義では決勝に残った4グループの決戦となり、インスタグラムなど若者が多く利用するSNSを使って商品や店舗の情報を届けることや、EC(電子商取引)サイトの強化を通じた顧客動向分析などを提案した。

 デパートリウボウの我那覇学店長(リウボウインダストリー専務)は「世の中の価値観の変化が早い時代に、若い皆さんの提案は今後のリウボウの運営にも役に立つ。既存の価値観を崩していく人になっていってほしい」と講評した。