プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区5位=15勝19敗)は4日、神奈川県の横須賀アリーナで川崎ブレイブサンダース(中地区1位=29勝5敗)と今季第35戦を行い、55-79で敗れた。
キングスは先発起用された田代直希が積極性を見せて、第1クオーター(Q)の序盤は五分の戦いとなった。しかしパスやシュートのミスを繰り返して自滅すると、川崎に内外から得点を許して前半だけで22-34と大量のリードを許した。後半に入ってもリズムをつかめないキングスに対し、川崎は主力を休ませながらも確実に試合を組み立てた。キングスは24点差の大敗だった。
川崎との第2戦は5日午後3時から同会場で行う。(観客1865人)
川崎 30勝5敗
79―55(19-16,15-6,21-17,24-16)
琉球 15勝20敗
◇最後のところで差
伊佐勉HC(キングス)の話 完敗だ。通用するプレーもあったしシュートまで打てている。最後のところで差が出たと思う。流れが来る時に簡単なシュートミス、ディフェンスのミスで、じわじわと離されて結果的に川崎のゲームになった。明日は自分たちのペースに持ち込みたい。
◇屈辱、力の差歴然
同じ「王者」でも両チームには圧倒的な力の差があった。
昨季のbjリーグで頂点に立ったキングスと、ナショナルリーグ(NBL)を制した川崎。前節の新潟戦から調子を上げているキングスに対して、川崎は主力の外国籍選手をけがで欠く苦しい状況だった。しかし、結果は24点差で川崎の勝利。川崎はリードを広げると得点源のニック・ファジーカスをベンチで休ませ、主力の日本人も温存した。それでもキングスは対等に渡り合えず、点差以上に屈辱的な一戦となった。
第1Qは上々の滑り出しだった。先発起用された田代直希が積極的にリングを攻め、川崎のミスを誘発する激しい守備でロースコアの接戦に持ち込んだ。しかし簡単なシュートを落とし続けるキングスをあざ笑うかのように、川崎は内外から点を重ねた。
後半に入ると山内盛久がけん引。第4Qには、ここ数試合不調が続いていた岸本隆一が2連続3点弾を決めるなど回復の兆しを見せた。一定の収穫はあったものの、最後はレベルの違いだけが浮き彫りになった。
岸本は「差を見せつけられた」と悔しがるも、「切り替えて明日(5日)の試合に臨む」と誓う。bjリーグを制したチャンピオンチームとして、数段も格上の川崎に一歩でも近づきたいところだ。