世界遺産・勝連城跡がモチーフのうるま市庁舎、建築最高賞


この記事を書いた人 新里 哲
勝連城跡をモチーフに設計されたうるま市庁舎(東棟)

 2015年末に完成したうるま市庁舎(東棟)がこのほど、日本建築学会九州支部が主催する2016年度建築九州賞で、一般建築部門で最高賞(優秀賞)の一つであるJIA特別賞に選ばれた。うるま市庁舎の設計はアトリエ・門口と久友設計による共同企業体(JV)が手掛けた。

 同賞は九州、沖縄地区にある建物を対象に審査されるもので、地域性に立脚し、建築文化の向上に貢献した建物に贈られる。14年度には沖縄科学技術大学院大学が受賞した。今回の賞の対象は11年~16年3月に建設された建物で、一般建築部門には26作品の応募があった。うるま市庁舎のみが、優秀作品として選ばれた。うるま市庁舎は、地下1階、地上3階建てで、吹き抜け構造となっている。

 アトリエ・門口の門口安則社長は「うるま市庁舎は地元の人に親しまれるように勝連城跡をモチーフに設計した。大手企業の作品が選出される中、沖縄から優秀作品が出ることは名誉なことだ」と話した。同社は建築九州賞で5回の入賞歴があり、今回初の優秀賞となった。