島の自宅でIT業務 定住促進へ技術者育成講座 23人修了、仕事開拓へ


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「ITエンジニア育成講座」を修了した受講者ら=1月27日、竹富町役場

 【竹富】就業や定住促進につなげる竹富町の「ITエンジニア育成講座」の修了式が1月27日、町役場であり、町内各島に住む18人に修了証書が手渡された。町は今後、在宅で従事できるプログラミングやウェブ製作業務を県内外で開拓し修了者への仲介を目指す。

 竹富町は2015年7月から情報通信技術(ICT)を活用し在宅勤務で仕事ができる「テレワーク」の実証実験に取り組んできた。職種の乏しい町内で定住率の改善に有効と判断した。

 実証実験での講座受講生と合わせ、ICTを学んだ修了者は西表島、波照間島、小浜島、黒島在住の計23人となった。

 講座は国の地方創生加速化交付金を活用し、ブルー・オーシャン沖縄(那覇市)が講師を務め、技術を指導した。

 波照間島の安里リカさん(43)は「生活するために仕事が必要だが、島の就労環境は良くない。島でもITで仕事ができると分かれば若者も戻ってくると思う。仕事の広がりもあり、島の元気につながる事業に発展してほしい」と話した。