うるま市長選、代理対決の様相 4党の沖縄トップの出身地 看板、威信懸け激突


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦

 4月23日投開票の沖縄県うるま市長選は、19日までに7政党が現職の島袋俊夫氏、新人の山内末子氏のいずれかに推薦を決定したが、うち4党の県組織トップがうるま市出身で、県政や国政でしのぎを削る4氏が地元でも激突する構図となっている。

 島袋氏に推薦を出した自民党県連会長の照屋守之県議、公明党県本代表の金城勉県議、山内氏に推薦を決めた社民党県連委員長の照屋大河県議、自由党県連代表の玉城デニー衆院議員の4人が市出身。トップの一人からは「党の看板と地元の威信を懸けた代理戦争だ」との声も上がる。

 那覇市の関係者が党のトップに就任することは多いが、県内主要政党8党のうち半分を他の特定の市出身者が占めるのも珍しい。沖縄戦後、初の政治機関となった沖縄諮詢会が置かれたのは現在のうるま市(旧石川市)だった。戦後政治の先駆けともなった地で、市の合併後、無投票を除き2度目となる選挙戦を制するのはどの党か。