キングス競り勝つ Bリーグ第39戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区5位=16勝22敗)は22日、愛知県体育館で名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(同2位=21勝17敗)と今季第39戦を行い、77―75で競り勝った。

 第1クオーター(Q)は岸本隆一が攻撃をけん引した。3点弾やドライブシュートで点を重ねれば、仲間にパスを供給して好機につなげた。守備でも粘り強さを見せて名古屋Dの攻撃を食い止め、43―30とリードして前半を終えた。

 第3Qに入ると名古屋Dの厳しい守備の前に得点が伸びず、守備も甘くなって失点を重ねた。第4Q残り約1分で逆転されたが、最後はラモント・ハミルトンがブザービーターの3点シュートを沈めて勝利をつかんだ。

 キングスは25、26の両日、沖縄市体育館に千葉ジェッツを迎えてホーム2連戦を行う。(観客2032人)

キングス(17勝22敗)
77―75(25―18,18―12,18―24,16―21)
名古屋D(21勝18敗)

◆飛躍するきっかけ

 伊佐勉HC(キングス)の話 前半はプラン通りできていたが、後半は自分たちのミスから(相手に)チャンスを与え、ホームの名古屋Dが勢い付いた。最後はハミルトン選手に助けられた。今日の試合で反省すべきところは改善していく。今日の勝利は単なる1勝ではなく、飛躍するためのきっかけだと信じている。

◆劇的3点弾ハミルトン/ブザービーターで逆転

 ハミルトンが3ポイントラインの1メートル以上も後方から放ったシュートは、試合終了のブザーと同時にリングを突き抜けた。第4Q残り5秒でキングスが1点を追い掛けていた。勝利を決める劇的な3点弾を沈めた殊勲者は、「オープンだったので自信を持ってシュートを打てた」と笑顔を輝かせた。

 前後半で流れが一転する苦しいゲーム。前半はキングスが名古屋Dの選手を徹底的にマークし、難しいシュートを打たせることで失点を抑えた。攻撃では岸本隆一が内外から得点。前半で13点リードし、岸本は「自分自身のプレーで勢いを与えられた」と語る。

 しかし後半は名古屋Dの好守備の前に、キングスの攻撃が停滞した。キングスは前半のような激しい守備が見られなくなり、インサイドを簡単に切り崩されて失点を重ねた。

 第4Q残り約1分で逆転されると、大事な場面でキングスのシュートミスやターンオーバーが続いた。伊佐勉HCは「ビッグショットに助けられた」と胸をなで下ろした。

 前半の大量リードを守れず、勝負どころで得点を伸ばせないなど、勝利の中にも課題は山積していた。次戦でぶつかる強敵の千葉に勝つためには、さらに成長することが必要になる。