【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の建設に伴う名護市辺野古への新基地建設で、沖縄防衛局は24日午前、大浦湾で大型クレーン船を使って大型コンクリートブロックを投下するなどの作業を実施している。午前10時までに、少なくても4個を沈めている。また臨時制限区域内でウミガメが海面に顔を出す様子が確認された。
抗議船上では市民2人が早朝から、作業の様子を険しい表情で監視していた。午前10時45分ごろ、抗議船の船長が「ウミガメだ」と臨時制限区域内の海を指した。海面に顔を出す1匹のウミガメの姿があり、船上は和やかな雰囲気に包まれた。船長は「これまでも辺野古や大浦湾でウミガメを見てきた。最近は臨時制限区域内に入れないので、見かけなかった」と話し、久しぶりの対面を喜んだ。
最初のブロックは午前9時7分に投下された。また作業員が臨時制限区域を示す浮具(フロート)に付いている網を点検するなどの作業も実施されている。建設に反対する市民らは抗議船1隻とカヌー5艇で抗議している。
一方、米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、早朝から基地建設に反対する市民約60人が、工事用車両の進入を止めようと、座り込んでいる。午前9時前から機動隊員約60人が市民を排除し、工事用大型トラック7台が基地内に進入した。市民からは「工事やめろ」「機動隊はダンプの進入をやめさせろ」などの声が上がった。【琉球新報電子版】