初のプレミアムフライデー、県内でも


この記事を書いた人 志良堂 仁
予定していた12人の予約が埋まったプレミアムフライデー企画のカラーカウンセリングコーナー=24日午後4時、那覇市のデパートリウボウ

 月末の金曜日を官民一体で働き方や終業後の過ごし方を変える取り組む「プレミアムフライデー(プレ金)」が始まった24日、県内各地のホテルや百貨店、飲食店なども“プレ金商機”を逃さないよう、仕事を早めに切り上げたビジネスマンや観光客を呼び込むため、イベントの企画や割引セールを開催した。

 那覇市牧志のハイアットリージェンシー那覇沖縄の「the bar」では、昼間からバーテンダーが振るシェーカーの音が小気味よく響き渡った。同店は開店時間を通常より3時間前倒しして午後3時にオープンした。日中の明るい時間帯だが、地元客や観光客ら数人がカクテルやソフトドリンクを飲みながら談笑していた。
 カウンターでウイスキーのオンザロックを堪能していたカウンセラーの上原弘文さん(26)は「明るい時間から飲む機会はほとんどない。非日常のぜいたくな時間だ」と話した。秋田県から出張で来県した医療関係者の佐々木香奈さん(37)は「昼間からくつろげる特別感がある。毎週、あってもいい」と笑顔で語った。
 那覇市久茂地の百貨店デパートリウボウは特別企画として、メークや服装で自分に合った色合いを学ぶ「カラーカウンセリング」の体験イベントを午後3時から開催した。募集した12人分の予約枠は全て埋まるほど客の反応は良好だ。
 企画したリウボウインダストリー営業企画課の高莉安さんは「タイムセールにも客が来て、通常日より人の流れが多い。今回は準備時間が足りなかったが、来月のプレ金には充実した企画を出していきたい」と意気込んだ。