県産化粧品、中国に輸出 自然素材を活用


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県産化粧品を中国に輸出するくに企画の国吉富貴子代表社員(中央)と上海尚肌貿易有限公司の何娟代表取締役(右)、沖縄公庫の當間直治氏=9日、沖縄公庫

 貿易会社くに企画(与那原町、国吉富貴子代表社員)は今夏から、ポイントピュール(久米島町、大道敦社長)の県産素材を活用した化粧品「Ryuspa(リュウスパ)」を中国・福建省に輸出する。同省でドラッグストアを展開する地元企業と契約し、7月にも販売を開始する。

 沖縄振興開発金融公庫(川上好久理事長)は9日、くに企画に海外展開資金1千万円を融資した。同日、那覇市の同公庫で会見を開いた、くに企画の国吉泰士業務執行社員は「自然素材を活用した県産化粧品には中国で売れる商品がたくさんある。県産品の中国市場展開に貢献したい」と話した。

 中国に化粧品を輸出する際には、商品ごとに中国・国家食品薬品監督管理局の輸入許可を得る必要がある。くに企画によると、県内企業が県産化粧品の輸入許可を得るのは県内初の事例という。

 リュウスパはクチャや月桃、アセロラ、ハイビスカスなど県産素材を使用したオリジナルブランド。くに企画は中国の現地法人・上海尚肌貿易有限公司を通して、洗顔やローション、パックなど計7種類の商品を販売する。初年度の売り上げは2千万円を目指す。