商品バーコードにスマホをかざすだけで、その商品の情報を多言語で紹介する外国人観光客向けサービスを提供するPayke(ペイク、那覇市)が、8日に東京で開かれた「起業家万博」(総務省、国立研究開発法人情報通信研究機構主催)で最優秀の総務大臣賞に輝いた。
ペイクは2014年11月の創業。16年の「九州・山口ベンチャーアワーズ大賞」に続いて全国的な大会で頂点に立ち、将来性が期待される有望ベンチャーとして事業モデルへの評価を高めている。
「起業家万博」には北海道から沖縄までの全国8エリアから、地域発のICTベンチャー企業8社が出場した。ペイクの古田奎輔・最高経営責任者(CEO)は「自社商品の魅力を世界中の人に届ける世界初のソリューションPayke」と題してプレゼンテーションした。急増する外国人観光客の消費需要を取り込むため製品の多言語対応が課題となる中で、世界中の人が知っているバーコードに注目し、外国人客の母国語に合わせて商品情報を表示する仕組みとアプリの開発に至った経緯を紹介した。
総務大臣賞に加えて、協賛企業特別賞として日本IBMと富士通からも表彰を受けた。ペイクの比嘉良寛取締役は「導入の容易さやスピード感など、課題設定と解決方法が今の時代に合っていると評価してもらった。ユーザー層の拡大やインバウンドの買い物需要を予測するビッグデータ分析など、事業を拡大していきたい」と喜んだ。