渡嘉敷の高台から絶景 見花原遊歩道が完成 長さ1キロ


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 【渡嘉敷】環境省が1年前から整備していた渡嘉敷村の見花原(みはなばる)遊歩道が完成し、国立公園指定日の5日に供用開始式典(主催・環境省那覇自然環境事務所、共催・渡嘉敷村)がクビリバル林道沿いの同遊歩道入り口駐車場で開かれた。

慶良間諸島国立公園・見花原遊歩道の標識石碑の除幕を行う関係者=5日、クビリバル林道沿い

 式典には、西村学環境省那覇自然環境事務所長、松本好勝渡嘉敷村長、玉城保弘同村議会議長、村関係者、施工業者、同事務所主催の自然観察会の参加者ら約50人が出席し、各機関長らが遊歩道標識石碑の除幕をした。

 西村所長は「国立公園の海のサンゴ礁の魅力と併せ、遊歩道沿いの植物や生き物を観察し、高台から見渡す沖縄の海、空、島々の景観など陸の魅力も1年通じて楽しんでもらえるよう多くの方に利用してもらいたい」と式辞を述べた。

 来賓の松本村長は「環境省の協力に感謝する。この見花原は沖縄本島などの眺望や冬にはクジラも見える場所なので島の絶景地としてPRしていきたい」とあいさつした。

 遊歩道は阿波連のウラ海岸へ通じる村道前岳線と久比里原林道入口三差路近辺の道路沿い駐車場からウキノー海岸断崖まで。見晴らしのいい開けた山頂(見花原高地)の約1キロのコースで、総経費は5900万円。案内板や二つのあずまやが整備されている。

(米田英明通信員)