景況42カ月連続拡大 日銀調査、県内1月 ホテル稼働率、単月最高76%


この記事を書いた人 松永 勝利

 日本銀行那覇支店(松本孝一支店長)は10日、2017年1月の県内金融経済概況を発表した。雇用環境の改善を背景にした個人消費の伸びに加え、観光や建設関連も堅調に推移しているとして、県内景気は「全体として拡大している」と判断した。「拡大」の景気判断は42カ月連続となった。主要ホテル稼働率は76・3%を記録し、1月単月の過去最高を更新した。
 松本支店長は「プロ野球キャンプを含めたスポーツ需要などを背景に、観光関連が好調に推移している。人手不足の面は留意が必要だが、現時点で供給が制約されている状況ではない。各社がIT化や柔軟な働き方の提案など、工夫を凝らして人手不足克服に取り組んでおり、今後もそういった取り組みが求められる」と述べた。【琉球新報電子版】