関取の夢へ、はっけよい 八重山の中三2人


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(左)宮城野部屋に入門する島袋璃空さん。「関取になりたい」と目を輝かせる=竹富町西表島 (右)立浪部屋に入門する新垣海波さん。「稀勢の里関のような力士になりたい」と目標を語った=石垣市

 【八重山】八重山から夢にあふれた少年2人が角界入りへ歩みを進める。今月中学卒業の竹富町西表島の島袋璃空(りく)さん(15)と石垣市の新垣海波(みなみ)さん(14)で、竹富町からの相撲部屋入門は戦後の1953年に県出身者で初めて力士になった嶺本真功さん(82)=竹富島=以来64年ぶり。2人は「関取になりたい」と目を輝かせる。

 島袋さんは11日に竹富町立船浦中学を卒業。新垣さんは12日に石垣市立石垣中学を卒業する。12日の大相撲大阪場所初日に新弟子合格が発表される見込みで、13日の前相撲に臨む。

 島袋さんは横綱白鵬が所属する宮城野部屋、新垣君は立浪部屋に入門予定。現在体重100キロの体格を誇る島袋さんは「親方に強くなれると言われ夢が膨らんだ。わくわくする」と先を見据えた。新垣さんは「一からのスタートだけど頑張って強くなる。四つ相撲が取れる大きな力士になりたい」と意気込む。(謝花史哲)