裏通り“アート”探して 那覇・浮島通りや桜坂で催し


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アートマップとアートウォークをPRする(左から)実行委員の上原奨太郎さん、MIMURIさんら=8日、那覇市松尾のショップ&スタジオMIMURI

 那覇の路地裏でアートを見つけて―。浮島通りや桜坂などの“裏通り”にある雑貨屋やカフェ、古本屋など44店舗がアートを生かしたまちづくりに取り組んでいる。2010年から那覇市内の手作り雑貨の店やアートポイントを紹介する「ナハアートマップ」を作成。17日から26日までは、マップを片手に各店舗の期間限定の展示会などを回る「ナハアートウォーク2017」を開催する。

 アートマップは、市内の裏通りで手作りの1点物などを販売する店舗を紹介する地図が必要との声が客や店舗から上がり、有志で作成。マップに掲載されている44店舗や観光案内所などで配布している。マップには沖縄らしい建物や面白い建物など街に潜む“アート”も紹介。1年~1年半置きに情報を更新する際には、実際に歩いた人が見つけたアート情報も盛り込んでいる。さらに、今回のマップから年間スタンプラリーも開催しており、10月31日までに各店舗のスタンプを集めると景品がもらえる。

 アートウォークは、マップを活用して店を巡ってもらおうと12年から始めて、4回目になる。今回はマップ参加店舗のうち29店舗で、期間限定の展示会や展示即売などを行う。本屋の言事堂で猫の本や雑貨を特集する「ねこねこフェア」や、テキスタイル雑貨などを販売するMIMURIでの「布アクセサリー展」など、各店舗ごとに工夫を凝らした企画を予定している。

 本年度のアートマップ実行委員で、革小物などを販売する「anshare」店主の上原奨太郎さんは「路地裏にはこだわりの店がたくさんある。開発が進んで街が変わってしまう前に、那覇の裏道を歩いて、自分の好きな店を発見してほしい」と話した。同実行委員でテキスタイルデザイナーのMIMURIさんは「アートウォーク期間中は、まだ世の中に出ていない作品の展示などもある。アートマップを片手にぜひ那覇の街を楽しんでほしい」と参加を呼び掛けた。

イベントの詳しい情報は、ナハアートマップホームページhttp://www.artokinawa.com/