東大野球部、首里高で授業 合宿協力のお礼に


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本年度数学1・Aのセンター試験の解説をする東大生(左端)=3日、那覇市の県立首里高校

 2月22日から3月7日まで那覇市内で合宿を行った東京大学硬式野球部(浜田一志監督)の学生らが、首里高校(比嘉良徳校長)の1、2年生を対象にした学習講座や交流会を開いた。同野球部は投手、捕手陣を中心に養秀会館で合宿し、首里高の石嶺球場でバッテリー練習などを行った。講座は合宿協力への感謝として実施された。

 講座は2月28日と3月3日に行われた。3日は、約50人の生徒らを前に部員2人が1月の大学入試センター試験数学I・Aの問題を解説した。生徒らは初めて聞く東大生の解説に真剣な表情で耳を傾け、確率などの問題を解いていた。講座後には座談会が開かれ、生徒らは高校時代の偏差値や受験の勉強法、東大の学生生活について質問していた。

 同野球部主務の黒田陸離(りくり)さん(21)は「東大野球部は文武両道の精神で活動している。首里高校も同じ文武両道に励んでいるので生徒一人一人が目標に向かって頑張ってほしい」と語った。

 講座に参加した首里高1年の伊志嶺結生さん(16)は「確率の問題が苦手だったので、東大生の方々の解き方を学べてとても良かった」と話した。