離島未体験でも「関心」76% 県外観光客 沖縄公庫調査


この記事を書いた人 平良 正

 沖縄振興開発金融公庫(川上好久理事長)は17日、「沖縄の離島観光に関する意識調査」を発表した。過去3年以内に国内旅行をした県外居住者975人のうち、沖縄を旅行したのは57・3%の559人、沖縄の離島を旅行したのは19・5%の191人だった。離島旅行未経験者784人のうち「離島旅行に関心あり」は75・8%の595人で潜在需要は高かった。公庫の離島観光実態調査は初めて。

 沖縄本島と架橋などで接続していない有人離島35島の認知度では、最多が石垣島の83・5%。宮古島(池間、来間、伊良部、下地の4島含む)76・0%、西表島69・2%と続いた。6割を占める21離島の認知度は1割未満しかなかった。

 与那国島は54・3%の529人が認知するが、旅行経験者は13人だった。久米島や波照間島、南大東島など認知度は高いが旅行者は少ない離島も多かった。公庫調査課の山内昌也上席調査役は「認知度に大きな偏りがある。多面的な情報発信が課題だ」と話した。

 離島旅行の阻害要因については「費用が高い」31・2%、「移動時間が長い」が25・0%、「交通が不便」が23・2%の順。離島旅行経験者191人の消費単価は「5万~7万円未満」が28・8%で最多。年齢別では60代以上の消費単価は7万円以上が54・2%だった。

 調査は1月27~29日に20~79歳の県外居住者を主な対象にウェブサイト上で行った。