沖縄テーマの雑貨開発 ゆいまーる沖縄と県立芸大


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「シマノネ」ブランドの雑貨をPRする(前列左から)県立芸大の内間りこさん、安里貴志さん、根間すみれさんと、ゆいまーる沖縄の(後列左から)由利玲子さん、鈴木修司社長=17日、琉球新報社

 沖縄の伝統工芸品の普及と販売を手掛けるゆいまーる沖縄(南風原町、鈴木修司社長)は17日、県立芸大と共同で、沖縄をテーマに大学生がデザインした柄のポチ袋やはがきなどの新商品を開発し、ブランド名「シマノネ」で発売した。「おばあちゃんが持たせてくれたサングヮー」「渡嘉敷島の海」など学生個人の思い出や文化、伝統文様などに着想を得たもので「使い捨てられるものではなく、残したくなる商品」として、沖縄の新たな魅力を発信する。

 デザインは県立芸大の学生10人が今後も残していきたい沖縄の良いところをイメージして考案した12種類。ブランド名には「島の根っこを伝えたい」との思いを込めた。

 お守りのサングヮーを生かしたデザインを考案した内間りこさん(県立芸大3年)は「おばあちゃんが料理をお裾分けしてくれる時にティッシュでサングヮーを作ってくれたことをイメージした。お守りであると同時に、沖縄の人の温かさ、愛情深さを伝えたい」と語った。

 ハイビスカスの鮮やかな横顔と、人々の幸せを願う「吉祥文様」を掛け合わせた「吉祥ハイビスカス」を考案した根間すみれさん(同)は「人と人のつながりや、どこまでも続く未来へ思いを込めた」という。

 鈴木社長は「沖縄が変化する中でも変わらないものを見詰めた。沖縄のブランディングにもつながると思う」と期待した。

 開発したのはポチ袋(3枚300円)、はがき(150円)、小箱(390円)、あめ入り小箱(580円)、手ぬぐい(1600円)、クラフトペーパー(380円)の6種類。

 南風原町のゆいまーる沖縄本店で販売するほか、県内リゾートホテルや文具店などで順次販売する。

 新商品の完成を記念した展示会が24~28日午前10時から午後5時、那覇市の県立芸大崎山キャンパスで開かれる。問い合わせはゆいまーる沖縄(電話)098(882)6990。