晴れやかな笑顔で巣立つ 琉大卒業式


この記事を書いた人 松永 勝利
琉球大学の卒業式で学位記を受け取る卒業生=24日午前11時半ごろ、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター

 2016年度琉球大学卒業式・大学院修了式が24日午前、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターであり、学部1483人、大学院255人の合計1738人が母校を巣立った。スーツや色鮮やかなはかまに身を包んだ卒業生・修了生は、友人や家族と晴れやかな笑顔で卒業を喜び合った。
 卒業生を代表して工学部の仲田章太郎さんは「先生方からの教え、友人と過ごす中で得たことは計り知れない」と4年間を振り返り、感謝の気持ちを表した。大城肇学長は拡大する貧富の格差を指摘して「心豊かで健全な沖縄の経済社会を実現しなければならない」と訴え、ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領の言葉を引いて「自分自身、他の人々を幸せにすることを考えてほしい」と願いを込めた。
 学位記は学部や研究科の代表1人ずつに手渡された。卒業生・修了生は男子学生が大半を占める中、壇上に立った代表の学生は学部8人中4人、大学院は修士・博士合わせて11人中5人が女子学生だった。大学院では留学生2人が代表となった。
 式の始めには吹奏楽部とアカデミック合唱団が「琉球大学の歌」を響かせた。【琉球新報電子版】