琉球ミスミス惜敗 福島に0―1 サッカーJ第3節


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 サッカー明治安田J3第3節は26日、FC琉球は福島県のとうほう・みんなのスタジアムで福島ユナイテッドFCと対戦し、0ー1で敗退した。琉球はゴールを奪えず、今季初白星はならなかった。今季1分け2敗となった。

 琉球は前半、右サイドバックの藤澤典隆らが果敢に攻め上がり、相手守備とゴールキーパーの間のスペースへボールを送った。トップの前田央樹の惜しいシュートも数回あったが、得点を奪うことはできなかった。

 後半に入ると、福島のパスが徐々につながり始め、琉球は決定機をつかめなかった。25分にディフェンス陣がボールを回している場面でカットされ、そのままパス1本でノーマークをつくられ、ゴールを割られた。

 琉球の次節は4月1日、午後6時から県総合運動公園陸上競技場でガンバ大阪―U23と対戦する。

(1)とうスタ
福島 3勝(9)
1―0(0―0,1―0)
琉球 1分け2敗 (1)
▽得点者【島】田村(3)
▽観衆 1637人

◆課題多くある

 金鍾成監督の話 ミスで失点してしまった。課題はまだまだたくさんある。力不足もあり、ボール際の粘り強さもない。(チームづくりについて)中長期的に取り組んでいる部分もあるが、結果にこだわることも大事だ。次はホームでの試合になる。気持ちを前向きにし、応援してくれているサポーターに早く今季1勝目を届けたい。

◆一つのプレー 命取りに/初白星 次戦に持ち越し

 サイドで人数を使い、相手守備を崩しきって中央にボールを送る福島ユナイテッドFCに対し、FC琉球は右サイドバックの藤澤典隆や中盤の富樫佑太が果敢に上がり、トップ位置にいる前田央樹と才藤龍治に縦の早いパスを送る。チームカラーの違う対戦は、一つのミスが命取りになった。

 前半は琉球の試合展開だった。相手ゴール前のスペースを狙い、早い縦パスやサイドからのクロスで、守備のマークを外し、前田や才藤らがチャンスをつくった。特に開始7分、中盤からのロングパスに合わせた前田のヘディングシュートはゴール枠に入っていたが、惜しくも相手GKにはじかれた。

 前半のシュート数は琉球5本に対し、福島は4本。後半もシュート数は同数の3本だった。ただ琉球は後半、パスを読む相手守備陣を前に、スペースをつくるサッカーがうまく機能せずに、チャンスらしい場面はほとんどなかった。

 琉球は開始10分でGK今野太祐がピンチを防ぐ際にジャンプし、その後の着地で右足を負傷。第2戦に続き先発GKが途中退場する事態となったが、代わった積田景介が、突然のJリーグデビュー戦にもかかわらず随所で好セーブを見せた。それだけにノーマークをつくられ失点につながったパスミスが痛かった。

 次戦はホームでガンバ大阪U―23を迎え撃つ。金鍾成監督はミスによる敗戦に渋い顔を見せながらも「早くサポーターに勝利を届けたい」と気持ちを切り替えた。