富本、単独トップ 全琉アマゴルフ初日


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 第55回全琉アマチュアゴルフ選手権(主催・沖縄県ゴルフ協会、琉球新報社)は27日、名護市のカヌチャゴルフコース(パー72)で開幕した。一般の部(6887ヤード)の予選ラウンド1日目は、3連覇が懸かる富本虎希(興南高)が3オーバーの75で首位に立った。2位は2打差の5オーバー、77で新城ディラン唯人(屋部中)。さらに1打差の6オーバーに金城五貴(興南高)と多良間伸平(宮古総実高)、金城大夢(美らオーチャード)が並んでいる。シニア(6723ヤード)は比嘉賀信が7オーバーの79で予選通過36人中1位で決勝へ進出した。女子A(5899ヤード)は2オーバーの74で予選1位の仲西菜摘(宜野座高)を含む上位8人が決勝に進んだ。28日は一般の部予選2日目と、ミッドシニアと女子Bの予選を行う。

◆強風、我慢の3オーバー

一般の部1位 10番ホールで豪快なティーショットを放つ富本虎希=27日、名護市のカヌチャゴルフコース(又吉康秀撮影)

 大会初日は強風吹き荒れる厳しい天候となった。各選手がスコアを落とす中、3連覇が懸かる富本虎希(興南高)が3オーバーにとどめ、まずまずのスコアで発進した。「本当はイーブンで回るはずだった」。初日首位にも少し悔やむ富本。春から大学日本一の大阪学院大へ進学する。高校最後の大会となるだけに、優勝を狙い「残り2日は絶対に落とさない」と気合が入る。

 アウトの1番、「距離感覚が定まらなかった」とティーショットが木に直撃するなどのボギーでスタートした。4番のバーディーで戻したが、8番は風を読み違え、10番ではパーオンするも距離を残し、3パットをたたいた。17番はティーショットがバンカーに吸い込まれ、その後は寄らず入らずと全体的に我慢のゴルフを強いられる日だった。

 それでも3連覇の重圧はなく「明日はこれ以上打たないようにするだけ」とあっさりした様子。大会では大阪学院大で活躍する玉城海伍(首里高出)のプレーを参考にしつつ「ハイレベルな大学で自分がどれだけ通用するか楽しみ。まずは全琉アマで3連覇を目指す」と意気込んだ。(嘉陽拓也)