玉城が6年ぶり2度目の優勝 女子Aは仲西V 全琉アマゴルフ


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第55回全琉アマチュアゴルフ選手権で優勝した(左から)ミッドシニアの部・山城剛、シニアの部・比嘉賀信、一般の部・玉城海伍、女子Aの部・仲西菜摘、女子Bの部・田中真弓=30日、名護市のカヌチャゴルフコース

 第55回全琉アマチュアゴルフ選手権(主催・県ゴルフ協会、琉球新報社)の最終日は30日、名護市のカヌチャGC(パー72)で決勝ラウンドを行い、一般の部は玉城海伍(首里高―大阪学院大)が通算5オーバーの221で頂点に立った。女子A(22歳以下)は通算イーブンパーの144とした仲西菜摘(宜野座高)が栄冠を手にした。

 シニア(50~59歳)は比嘉賀信(美らオーチャード)、女子B(23歳以上)は田中真弓(パームヒルズ)、ミッドシニア(60歳以上)は山城剛がそれぞれ優勝した。

◆玉城、苦しんで頂点/風警戒ショット合わず

 玉城海伍(首里高-大阪学院大)が松城中3年での大会最年少優勝以来、6年ぶりに頂点に立った。序盤にイーグルも飛び出して7アンダー65と爆発した予選ラウンド第2日から一転。決勝は1バーディー1ボギー2ダブルボギーと苦しんだ。強風の予選初日から風を警戒し過ぎて「クラブ選択が大きめになってしまい、縦の距離が合わなかった」と反省する。それでも貯金を生かし、ホームコースでの大会を制した。「カヌチャでの優勝はうれしい」と言葉が弾んだ。

 「思ったほど風が吹いてなかった」。スタートはパー発進したが、ロングの4番(406ヤード、パー5)で狙っていたバーディーが奪えず、5番はティーショットがOBと乱れ、ダブルボギー。「ショットがどれも大きくて、流れが悪い方へいっちゃった」。風を意識し過ぎてショットが崩れる課題は以前から抱えており「もっと機械的にプレーできるようにして、精度を上げなければ」と前を向く。

 一緒にラウンドした多良間伸平(宮古総実高)が71と伸ばし、1打差の辛勝だった。「追い上げられたというよりは、自滅」と苦笑する。3年に進級する今年、夏の全日本アマと日本学生選手権制覇に向け「もっともっと加速しなくてはいけない」。勝って兜(かぶと)の緒を締めた。(石井恭子)