かいさばき力強く 県内トップでハーリー


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若者たちが勇壮なかいさばきを見せる渡嘉敷村のハーリー競漕=3月31日、渡嘉敷港

 【渡嘉敷】渡嘉敷村の漁師らの航海安全と豊漁、村民の健康を祈願する「ハーリー競漕(きょうそう)(村体協主催)が渡嘉敷港で3月31日午前、県内トップを切って行われた。渡嘉敷区では昔から旧暦3月4日に同区の伝統「浜下(はまう)り」行事と併せて開かれる。

 ハーリーは、港内の南北を折り返す約400メートルで競う。勇壮なかいさばきを見ようと多くの村民や観光客が繰り出して声援を送った。

 優勝旗争奪の区対抗の部は東、西、阿波連の3チームで競い、西が4連覇を果たした。また、職域の部には4チームが出場し、村役場チームが優勝した。

 渡嘉敷区民の漁師、新里武光さん(80)は「ハーリーは海で育った男たちの心意気を示す伝統行事。これから本格的な漁のシーズンが始まる」と語り、豊漁を期待した。(米田英明通信員)