共謀罪に「反対の声を」 辺野古新基地建設で座り込み参加者


この記事を書いた人 松永 勝利
米軍キャンプ・シュワブのゲート前で水陸両用車がゲートに入るのを阻止しようと、プラカードを掲げる市民ら=5日午前10時ごろ

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設工事で、5日午前も沖縄防衛局は海底の掘削(ボーリング)作業を行っているとみられる。大浦湾沖合でやぐらを乗せた台船3機が掘削棒を海中に下ろしているのが確認された。米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、新基地建設に反対する市民ら190人が座り込んだ。県内外から足を運んだ人々がマイクを握って抗議し、明日に国会審議入りが予定される「共謀罪」についても、「今こそ、沖縄から反対の声を上げないといけない。最後まで闘いを続けよう」と呼び掛けた。

護岸工事へ向け、米軍キャンプ・シュワブの砂浜で行われている重機搬入路の整備作業=5日午前9時すぎ、名護市辺野古

 シュワブの砂浜では、護岸工事へ向け、重機や建築資材の搬入路整備作業も行われている。臨時制限区域の外側に進入防止浮具(フロート)が風や波の影響を受けて流されている様子が確認された。
 県の岩礁破砕許可は3月31日に期限が切れている。国は地元漁協の漁業権放棄を理由に、新たな許可申請は必要ないとの立場で工事を強行しており、県の対抗策に注目が集まる。【琉球新報電子版】