騒音区域見直し中止を要請 嘉手納町議会が防衛局に


この記事を書いた人 志良堂 仁
中嶋浩一郎沖縄防衛局長(左列手前から2人目)に意見書を手渡す徳里直樹議長(右列手前から3人目)=6日午前10時18分、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】嘉手納町議会の徳里直樹議長らが6日午前、沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長を訪ね、町議会3月定例会で可決した(1)住宅防音事業問題(2)騒音コンター(分布図)見直し作業の中止、健康被害の解決-を求める二つの意見書を提出した。中嶋局長は「基地負担の軽減、特に騒音や嘉手納は臭気について、われわれも(町内に)住んでいるので承知している。より一層米側へ働き掛け(改善に向け)努力したい」と答えた。

 議員からは「最近は夜間、ヘリが低空飛行するようになった。深夜からエンジン音が聞こえる」「中学校の場所まで悪臭がひどい。しつこく(米軍に)言ってほしい」などと町民への被害を訴える声が上がった。
 騒音コンターの見直し作業については、中嶋局長は「年度ごとに運用状況が変化する嘉手納飛行場の特殊性を踏まえ、念入りに確認することが必要と判断した」と述べ、確定時期を延ばす方針を改めて示した。【琉球新報電子版】