共生社会へ特支校併設 新たに3高校


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南風原高校と同高等支援学校の合同入学式で新入生代表あいさつをする支援学校代表の冨里友生さん=7日、南風原高校体育館

 障がいの有無にかかわらず児童生徒が共に地域で学び合う「インクルーシブ教育」推進の一環で2017年度、南風原、陽明、中部農林の3高校に特別支援学校が併設された。3校で7日、開校記念式が行われた。昨年南部商業高に併設された、やえせ支援高等学校に続き計4校になる。

 南風原高校体育館で開かれた南風原高等支援学校の開校式典では、両校の校長を兼務する大宮廣子校長が「自主自律の校訓の下、知識・技能・体力を養い、社会自立できる人間を育成する。インクルーシブ教育を構築し、共生社会を目指す教育を実践していきたい」と語った。

 引き続き行われた2校合同入学式では、南風原高校309人、高等支援学校20人の新入生が新たな一歩を踏み出した。高等支援学校新入生を代表して冨里友生(ゆうせい)さんが「特に頑張りたいのは職業体験です。期待と不安もありますが、新たな仲間との出会いが楽しみです」とあいさつした。

 高等支援学校に入学する新垣佳奈子さんの父、勇さん(59)は「引っ込み思案な娘だが、中学とは違ってクラスを引っ張れるぐらいに成長してほしい」と期待した。