飲酒、13歳で経験 習慣化の実態深刻 那覇鑑別所入所者調査


この記事を書いた人 平良 正

 那覇少年鑑別所は8日までに、2016年に同所に入所した少年少女166人を対象にした飲酒に関するアンケート調査の結果を発表した。95・8%に当たる159人が「飲酒経験がある」と回答した。飲酒経験者のうち初めて飲酒した年齢の平均は13・4歳で、最も早い人は6歳で飲酒したと答えた。飲酒習慣のある140人のうち、習慣化した年齢の平均は14・8歳で、10歳(小4~小5)からが1人、12歳(小6~中1)からと答えた人も5人いた。

 那覇少年鑑別所は昨年入所した166人(男子158人、女子8人)を対象に飲酒に関するアンケートを実施し、全員から回答を得た。

 飲酒のきっかけは「友達に誘われて」が76人(47・8%)、次いで「興味があって」が50人(31・4%)、「先輩・後輩に誘われて」が31人(19・5%)だった。同所に入所する直前の1カ月に週1回以上飲酒していた人は56人(35・2%)いて、うち5人(3・1%)は毎日飲酒していたと答えた。

 飲酒経験者159人のうち22人(13・8%)が親と飲んだ経験があると答え、子の飲酒についての親の認識は12人(7・5%)が「飲酒を許している」と回答した。「(親の認識が)分からない」という回答も82人(51・6%)いた。

 同鑑別所は子どもの飲酒に対して親の認識が乏しい可能性や、親子が互いの行動にあまり関心を持っていない可能性もあると指摘している。