翁長知事、中国へ出発 政府要人と面談予定


この記事を書いた人 志良堂 仁
訪中を前に「改めて経済交流を進めたい」と抱負を語る翁長雄志知事=9日午後0時20分すぎ、那覇空港国際線旅客ターミナルビル

 翁長雄志知事は9日午後、日本国際貿易促進協会(国貿促)の訪中代表団に参加して北京を訪れるため、那覇空港を出発した。中国政府要人と会談する。訪中は3年連続3回目。翁長知事は空港で「もう3回目で一つ一つ前に来ている。改めて経済交流、自治体交流を進めていきたい」と抱負を語った。12日帰任する。

 今年が沖縄県と福建省の友好省県20周年で記念行事も予定していることから、双方の交流活発化への協力を求める。観光振興の観点から中国からの来沖観光客拡大も要請する。
 昨年の訪中では汪洋副首相(商務担当)や、日本の経済産業相に当たる高虎城商務相らと会談した。県産品や国産品の輸出で、中国での通関・検疫の簡素化や迅速化も要請した。
 県は昨年12月には福建省と(MOU経済連携の覚書)を締結し、今年1月から中国への輸出実証実験も始めた。翁長知事は「まだ入り口に入ったばかりなので、さらに前進させていきたい」と述べた。【琉球新報電子版】