キングス、滋賀に惜敗 Bリーグ第51戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区2位=25勝25敗)は9日、滋賀県の守山市民体育館で滋賀レイクスターズ(同6位=12勝38敗)と第2戦(今季第51戦)を行い、88―89で競り負けた。

 前半は外国人選手の活躍もあって45―38で折り返したが、第3クオーター(Q)からミスに加え、かみ合わない守備で滋賀に追い上げられ逆転を許す。そこからリードを奪い合う一進一退の攻防が続いた。

 第4Qも苦しい展開の中で津山尚大の3点弾などで食らいついたが、決定力の欠いた攻撃で滋賀を勢い付かせて終了間際に88―88となった。残り3秒からの守備でラモント・ハミルトンが痛恨のファウルを取られると、フリースローを決められ、悔しい1点差負けを喫した。

 次戦は15、16の両日、沖縄市民体育館でシーホース三河と対戦する。
(観客数1907人)

滋賀(13勝38敗)
89―88(17―15,21―30,29―18,22―25)
キングス(25勝26敗)

◆得点決め切る強さを

 伊佐勉HC(キングス)の話 大事なシュートを滋賀が決める一方、キングスはシュートを落としてしまったことで、最後までタフなゲームを展開してしまった。勝ち切るためには、どういう状況でもシュートを決め切る強さが必要だ。

◆勢いのまれ勝利逸す

 主導権を奪い合う大接戦の中で琉球ゴールデンキングスの全選手がもがき苦しみ、最終盤で滋賀レイクスターズの勢いにのまれた。

 後半は滋賀が勢い付く一方で、キングスは流れを掌握できない。第4Qでは88―88から残りの9秒、8日の第1戦のように競り勝つ展開かと思われたが、1秒を切ってラモント・ハミルトンが痛恨のファウル。滋賀の大勝利の引き立て役となる不本意な敗北を演じてしまった。この日21得点を挙げた津山尚大は「次のホーム戦では1戦目から勝ち切りたい」と気持ちを切り替えた。

 前半はハミルトンやレイショーン・テリーがアウトサイドから点を奪い、45―38で折り返す。が、ここから元キングスで滋賀の司令塔・並里成の奮起にしてやられた。

 第3Q開始のパスを並里にカットされ失点。このビッグプレーで滋賀に火を付けた。キングスも津山と岸本隆一がここ一番で存在感を示したが、滋賀は点取り屋ジュリアン・マブンガも息を吹き返したことで、ゴール下でも競り負けた。

 4点を追う4Qではテリーが、ダンクシュートを外した直後に守備がかみ合わず、フリーの状態からマブンガに88点目を献上してしまった。岸本は「滋賀のエナジーレベルを止められなかった。自分らのミスを修正するステップアップが必要だ」と分析した。

 前半に活躍するも、最終盤で勝敗を分けるファウルを取られたハミルトンは「敗戦を機に、より良いチームに成長したと思われるよう、気持ちは次週へ切り替える」と、三河戦へ照準を絞った。