新型巡視船「くりま」「おおがみ」が就役 宮古海上保安部


この記事を書いた人 松永 勝利
新型の規制能力強化型巡視船「くりま」を見学しようと乗船する人々=14日、宮古島市の長山港

 【宮古島】宮古島海上保安部(久留利彦部長)は14日、伊良部島の長山港で、新型の規制能力強化型巡視船「くりま」と「おおがみ」の就役式と船舶用品庫のお披露目式を開催した。式典で乗組員らが決意を述べたほか、巡視船と用品庫の見学会があった。

 両巡視船は尖閣諸島周辺海域で違法操業をする外国漁船などの取り締まりに従事するため、追尾能力を強化し、外板に緩衝材を設置した。全国で初めて同保安部に配属された。同型巡視船の配備は昨年の「しもじ」に続き3隻目。18年度末までに新たに6隻配備し、最終的に計9隻体制となる。

訓練・研修施設を兼ね備えた船舶用品庫=14日、宮古島市の長山港

 船舶用品庫は鉄骨2階建てで、延べ床面積は約1112平方メートル。訓練施設も兼ねており、武道場や研修施設も備えている。

 久留部長は「全ての人々が安心して海と関わり、海の恩恵を受けることができるよう、全身全霊で取り組む」と強調した。【琉球新報電子版】