知念、目標は19年W杯ラグビー代表へアピール


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大きな声を出しながらウォーミングアップで体を温める知念雄=18日、読谷村の残波岬ボールパーク(具志堅千恵子撮影)

 22日から韓国などで開幕するアジアチャンピオンシップ2017の直前合宿のため、沖縄入りしているラグビーの男子15人制日本代表は、17日から読谷村の残波岬ボールパークで練習を始めている。あいにくの天気となった18日も選手らは実戦練習などで汗を流した。代表選手の中には沖縄県出身で東芝ブレイブルーパスに所属するPR知念雄(那覇西高―順大―順大大学院出)もおり、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチは「すごくパワフルな選手でポテンシャルの高さを見せている。彼の本当の力量を見てみたい」と期待を寄せた。知念は積極的に声を出しチームを盛り上げたり、エネルギッシュに体を動かしたりし、コンディションを上げていた。

 日本代表として沖縄合宿に参加している知念雄に、代表としての目標などを聞いた。

 ―沖縄でラグビーすることについて。

 「気温も暖かく、ラグビーをしやすい環境だ。日本代表として沖縄に帰ってきたことは、僕自身すごくうれしいし、ラグビーで沖縄に貢献できることも喜んでいる」

 ―合宿で意識して練習している点は。

 「ポジションごとの仕事を覚えて、それをいいクオリティーでできるかということをテーマにしている。スクラムを組むポジションなので、そこでしっかりチームが求めるスクラムができるようにし、フィールドプレーでもほかの人とは違ういい面をどんどん出していきたい。1試合でも多く試合に出られるようにしたい。一日一日というより、一回一回の練習でレベルを上げないと試合に出られない。毎日真剣勝負でやっている」

 ―アジアチャンピオンシップや2019年の日本でのW杯に向けての意気込みは。

 「19年に日本でラグビーW杯があると分かり、出場を目指し、それまで取り組んでいたハンマー投げ競技を辞めて、ラグビー競技を始めた。W杯に出るためにアジアの大会はアピールの場になる。いきなり19年ではなく、目の前のことを一つずつクリアしていきたい。日本代表に継続的に呼ばれるようにし、サンウルブズに追加招集されるぐらいアピールできるようにしたい」