沖縄基地やヘイト問題発信へ 米で先住民族会議が開幕


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世界の先住民族や各国代表らが参加して開幕した先住民族世界会議=24日、米ニューヨークの国連本部

 【ワシントン=座波幸代本紙特派員】ニューヨークの国連本部で24日(現地時間)、世界の先住民族や各国代表らが集まり、先住民族の権利保護と拡大について話し合う先住民族世界会議が開幕した。沖縄から友知政樹沖縄国際大教授が参加し、2日目の関連イベントで琉球の歴史や沖縄の基地の現状、ヘイト問題を報告する。

 世界中から千人を超える先住民族が参加する今回の会議は先住民族の自決権、土地や資源に対する権利などを認めた2007年の国連先住民族権利宣言から10年の節目。会議では権利保護の現状についての発表や討議が交わされる。

 友知教授は25日、アジア全域の先住民族問題を取り扱う非政府組織(NGO)主催のイベントに登壇し、タイやミャンマー、バングラデシュの代表らと課題を共有する。

 初日の会議に参加した友知教授は「女性の人権問題など、世界各地の先住民族の問題を国際社会に発信することで、問題の解決につなげたいという必死な思いが討議から伝わった。学び合いながら協力したい」と話した。