[ココロ・カラダ不思議つながり]1 思春期ってどういうこと?


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 はじめまして!思春期保健相談士の徳永桂子です。これから、子どもたちからもらった質問にお返事を書いていこうと思います。りゅうPON!の読者の皆さんも身体や心、性や恋愛についてどんどん質問を編集部にお寄せください。楽しみにしています。

Q.思春期ってどういうこと?

 

 今日の質問は、思春期って、どういうことですか? いつやってくるんですか?思春期保健相談士はどんな仕事ですか? です。小学5年生からの質問です。

A.おとなへ変化する時期

 

 思春期って、子どもからおとなに向かって変化していく時期のことです。

 身体の変化が目立つけど、心も変化していきます。それから、いつ思春期はやってくるのかというと、これは皆さんの命の設計図(それを遺伝子・DNAと呼びます)に書いてあります。小学校2年くらいから変化が始まる人もいれば、中学校を卒業する頃から始まる人もいます。自分にちょうど良い時に変化はやってきます。一人一人顔が違うように、変化の時期も違うのです。

 自分の変化の時期をワクワクしながら待っていてくださいね。

 思春期には、子どもたちが不安や疑問、悩みを持ちやすいので、私は身体や心・性や恋愛の相談にのっています。それから、不安や悩みを減らすために、学校などに行って性教育の授業をすることもあります。

 沖縄でもいろんな保育園・幼稚園・小学校・中学校・高校、そしておとなにも話しています。「えっ! 小学校に入る前の子どもたちにも性のお話をしているの!?」ってびっくりした人がいるみたいですね。

 自分の身体について勉強することで、自分の身体を大切に思えるようになるんですよ。交通安全について、信号の見方とか横断歩道を渡るなど小さな時から学んできましたよね。それと同じように身体や性についても科学的に正しく学ぶと健康を保ちながら安心して毎日暮らせるようになります。だから、皆さんの勉強のお手伝いをしたいと思っています。

 1年間、よろしくお願いいたします。

徳永桂子(とくなが・けいこ) 思春期保健相談士。

 心が生きると書く「性」、心が生きて交わる・お互いの心を生かして交わると書く「性交」の漢字の通り、子どもたちがありのままの自分を肯定できるように。豊かなパートナーシップを築けるように。みんなで明るく肯定的に性について語れたらいいなと思って活動中。

 新報小中学生新聞に「ココロ・カラダ不思議つながり」を連載中。著書に「からだノート~中学生の相談箱」(単著)「LGBTなんでも聞いてみよう~中・高生が知りたいホントのところ」(共著)など。