「何人殺されればいいんだ」 女性殺害から1年で辺野古ゲート前の市民


この記事を書いた人 松永 勝利
工事用車両を通すため県警機動隊に強制排除される市民=28日午前8時53分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブゲート前では28日午前、市民約50人が座り込んだ。米軍属女性暴行殺人事件の発生から1年を迎え、参加者の中には被害者の父親の手記が掲載された新聞を手に「基地あるが故に起きた犯罪だ。ウチナーンチュは何人殺されればいいんだ」と涙ながらに訴える人もいた。午前9時すぎ、ダンプやコンクリートミキサー車など工事用車両約20台がゲートから基地内に進入した。
 シュワブ沿岸の陸上部では石材を敷き詰めて道をならす作業が続けられた。辺野古近くの浜では消波ブロックの型枠にコンクリートを流し入れている様子が確認された。海上ではクレーン付きの船がスパット台船の足のようなものをつり下げており、台船を移動させるか新たな台船を組み立てるものとみられる。
 海上では船2隻、カヌー12艇が抗議している。【琉球新報電子版】