久高島 区が総合計画策定 過疎化歯止め 実施計画策定へ国補助決定


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【南城】過疎化を食い止めようと、久高島久高区が3月までに「久高島総合計画」を策定した。産業振興のほか、医療・福祉、教育など生活基盤の充実を目指す。区主体の総合計画策定は全国でも極めてまれ。

 25日、総合計画に沿った「久高島実施計画」を策定するための初の集会が開かれた。国は「久高島実施計画策定事業」への2017年度沖縄離島活性化推進事業費補助金交付を18日までに決定しており、島の活性化が期待されている。

 南城市では2013年6月に「第1次南城市総合計画」を策定したが、久高島は離島の持つ地理的条件から島特有の課題を抱えているため、「久高島総合計画検討委員会」を立ち上げて15年10月から独自の総合計画づくりに取り掛かっていた。

 住民意見交換会などを通して上がった課題を「暮らし」「産業」「医療・福祉」「教育」の4区分に分け、人口過疎問題や看護師の住環境整備など20の基本施策を設定した。18年度中に実施計画をつくる予定。国は「久高島実施計画策定事業」に200万円の補助金を交付する。