奥漁港で海姫の船長をしている仲村直さんの職業は遊魚船の船長で、趣味は磯釣りという変わりダネ。3月30日に辺戸岬の灯台下ポイントで大物ミーバイを水面まで浮かせたが、針外れで逃がしてしまった。かなりの大物だったので、リベンジで釣り上げようと、釣り仲間と2人で、同じような潮回りの4月25日に釣りに出掛けた。
午前10時すぎから釣りを始め、特注針に冷凍カツオ1匹を掛ける大物仕掛けを投げ入れた。夕方の大物が食う潮になるまで、フカセ釣りを始めると、相方と2人で次々に40センチ前後の尾長グレを3匹も釣り上げた。
その後も相方はフカセ釣りを楽しみ、仲村さんは大物が釣れる潮を待った。夕方近くになって、潮の流れが緩くなってくると、フカセ釣りの魚は釣れなくなった。この潮の変わり目が大物の食うチャンスで、仲村さんは竿(さお)の側(そば)でアタリを待った。暫(しばら)くしてスッとラインを持ち上げるような前アタリがあり、次の瞬間大きく竿が海面に突き刺さった。これまで何度も大物を釣り上げた仲村さんは、魚に主導権を与えず、1~2分ほどで強引に魚を浮かせた。
海面に浮いた大物は自己記録となる131センチ・43キロの大物で3月のリベンジを果たした。
(おきなわ釣王国社・仲栄真修)