復帰 考える機会に 平良孝七写真展、名護で


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 【名護】名護市東江の名護博物館は、写真家の故平良孝七氏の作品を通して復帰を考える企画展「復帰の日・沖縄の苦悩と抵抗」を同館ギャラリーで開催している。21日まで。

 日本復帰を目前に控え、苦悩する屋良主席の姿、「We Are Men Too(私たちも人間です)」と書いたプラカードを掲げる高校生の姿など、沖縄の苦しみを撮り続けた平良さんの作品、30点を展示している。

 名護博物館の比嘉久館長は「『復帰』とは何だったのかを語り、考える機会になれば」と話した。

 平良さんは1939年、大宜味村生まれ。77年、写真集「パイヌカジ」で写真界の芥川賞と呼ばれる第2回木村伊兵衛賞を受賞した。亡くなる前年の93年には約20万点の写真資料を名護市に寄贈した。

 写真展は入場無料、午前10時~午後6時。月曜休館。問い合わせは名護博物館(電話)0980(53)1342。