糸満A(女子)初栄冠 長嶺A(男子)初V ヨネックス杯県中学バド


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 バドミントンの第19回県ヨネックス杯中学校選手権大会最終日は4日、那覇市民体育館で男女の団体戦を行った。男子は長嶺A(玉城嵩斗、嘉味元心仁、赤嶺浩登、喜納育愛、西平嵩、金城琉人、迫之上怜斗)が南星Aを2―1で下し、女子は糸満A(金城涼乃、大嶺花奈、伊敷妃菜美、新垣瑠香、金城未歩、金元柚樹)が11連覇中の越来Aを2―1で破り、共に初の栄冠を手にした。

◆女子 糸満A/越来超えに歓喜

女子団体決勝で奮闘し熱戦を制した糸満Aの新垣瑠香(左)、金城未歩組=4日、那覇市民体育館(大城直也撮影)

 女子の糸満Aは本大会11連覇中の越来Aを2―1で破り、初の頂点に登り詰めた。2月の県新人大会決勝で屈し、「打倒越来」を掲げて挑んだ雪辱戦。1―1で勝負を託された第2ダブルスの新垣瑠香・金城未歩組が優勝を決めた瞬間、チームメートが笑顔で駆け寄り、歓喜に沸いた。新垣と金城は「リベンジを果たし、12連覇を阻止できたこともうれしい」と、はじける笑顔で語った。

 決勝の越来戦。第1ダブルスは金城涼乃・伊敷妃菜美組が先取速攻で相手に6点以上与えずに圧勝。

 シングルスを落とし、1―1で迎えた第2ダブルスの新垣・金城未歩組は2月の県新人大会で敗れた松田美音・前粟藏世梨奈組とぶつかった。第3ゲームは5―7とリードを許した。だが、攻め急ぐことはせずに緩急を付けてコースを突き、スペースを見つけるとクロスを効果的に使った。相手が崩れたところを低く速いラリーで畳み掛け、ミスを誘った。一気に5点連取して形勢逆転した。その後は接戦の中でもリードは譲らない。最後は相手のシャトルがネットに阻まれてゲームセット。リベンジを果たした。

 緊張感の高まる中、焦った時はテンションを上げるために変顔をして笑いを取り合ったという。2年生主体の中、唯一の3年生としてチームを引っ張る金城涼乃主将はチーム内での切磋琢磨(せっさたくま)を誓い、「スタミナを強化し、個人でも団体でも優勝して2冠を達成したい」と自身最後の夏季大会で再び頂を目指す。(崎原有希)

◆男子 長嶺A/難敵撃破で勢い

男子団体決勝で果敢に攻める長嶺Aの(手前から)赤嶺浩登、玉城嵩斗組

 男子は長嶺Aが県新人大会で競り負けた喜瀬武原Aを決勝トーナメント2回戦で制し、さらに準決勝では玉城Aに初めて勝利し、勢いをそのままに頂点に登り詰めた。決勝戦は共にノーシードから強敵を破って勝ち上がった南星A。シングルスの嘉味元心仁がストレート勝ちを決め、流れを引き寄せた。第1ダブルスは落としたものの、第2ダブルスは赤嶺浩登・玉城嵩斗組がストレートで圧倒した。前後左右に相手を揺さ振り、好機でスマッシュを打ち込んだ。試合中に打点の高さを修正するなど、調整力も光った。

 次は派遣が懸かる夏季大会。玉城主将は、技術だけでなく礼儀面など人間的に成長させてくれた幸地五月監督を「九州に連れて行く」と有言実行を誓った。