FC琉球 3発快勝 FC東京U―23に3―0 J3


社会
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 サッカー明治安田J3第7節第1日は6日、東京都の味の素フィールド西が丘などで2試合を行った。13位のFC琉球は12位のFC東京U―23と戦い、3―0で快勝した。琉球は通算成績2勝2分3敗の勝ち点8で暫定9位とした。琉球は立ち上がりのフリーキックから、相手GKのはじいたこぼれ球に反応したDF才藤龍治が先制。東京は前半18分、レッドカードで退場者が出た。琉球は同30分、MF富所悠がミドルシュートでゴールを奪う。同36分にも富所は距離のある位置からボレーシュートを放ち、自身2点目を挙げた。3―0で折り返し、そのまま無失点に抑えて逃げ切った。東京は終盤にも退場者が出て9人になり、数的不利になった。次節は13日午後6時から、県総合運動公園陸上競技場でアスルクラロ沼津と対戦する。

(1)西が丘
FC琉球 2勝2分け3敗(8)
 3―0(3―0,0―0,)
F東23 2勝1分け4敗(7)
▽得点者【琉】才藤(1)富所2(2)
▽観衆 2607人

◇巧みなパスワークで圧倒 敵地も終始主導権握る

FC琉球―FC東京U―23 鮮やかなミドルシュート2発を決めたMF富所悠(右)=6日、東京都の味の素フィールド西が丘(c)FC RYUKYU

 敵地でFC琉球が立ち上がりから圧倒した。パスをつなぎ効果的に攻めた琉球に対し、ドリブルで一気に切り込んだFC東京U―23。ボールを保持して好機を狙う得意のポゼッションサッカーを展開した琉球が終始主導権を握った。

 前半2分、MF富所悠のフリーキックを相手DFがクリア。すかさずMF田辺圭佑がシュートを放ち、相手GKがはじいたこぼれ球にDF才藤龍治が左足を合わせて先制点を奪った。縦に切り込む相手に何度かゴール前まで迫られたが、DF西岡大志ら守備陣の好守も光った。

 琉球の勢いは止まらず、前半30分にはMF名倉巧から富所にスルーパスでつなぐと、富所のミドルシュートでGKの足の間を抜き2点目。同36分も富所が動く。才藤から名倉、ゴール前に走り込んだ才藤とつないで折り返しのパスを上げ、こぼれ球に富所が合わせてボレーシュートを放ち、3―0で折り返した。

 前半や終盤に相手に退場者が出て数的優位にも立った。琉球は後半に12本のシュートを放ったものの追加点を奪えなかったが、試合を通して相手の1本に対し、計20本と圧倒した。前節は1―6と崩れたが、この日は今季4試合目の無失点。攻撃と堅守が光った。「攻撃させないためにわれわれがいかに攻撃し続けるか」(金鍾成監督)と貫いた結果だ。先制した才藤は地元東京での得点に喜びながらも「前節を払拭(ふっしょく)できたとは思っていない」と引き締め、次節のホーム戦も勝利を目指す。

◇後半も得点したかった
 金鍾成監督(FC琉球)の話 入りから得点が取れて良かった。前半に相手の退場者が出て琉球のペースになった。(前半3得点で折り返し)後半はもう少し攻めて得点したかった。次の試合もきょうの入りのように、始めから積極的に行くようにしたい。