与那国語、遊んで学ぶ 会話カード、児童に配布


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 【与那国】与那国町立久部良小学校(田場盛博校長)の多目的室で4月21日、与那国町教育委員会(崎原用能教育長)から児童らへ「与那国語会話カード集」の贈呈式が開かれた。贈呈式では崎原教育長が「与那国語には漢字はありません。ひらがなとカタカナだけでなので、しっかり会話カードで遊んでください」とあいさつした。

 与那国語辞典編纂室の上地艶子さんは「与那国の方言が消滅危機にある」と話した。島の方言を継承しようと、身近なものの名称を方言で当てるクイズも行われた。

 与那国語会話カード集は、町内の幼稚園から中学生までの全児童生徒に一つずつ贈られる。

 以前に与那国語を用いた「カルタ」を配布したこともある。子どもたちは「新しいカードをまたもらえてうれしい。大人になっても大事にしたい」などと話していた。久部良小4年の泊美佑さんは「私が与那国方言を話せるようになり、自分の子どもに教えたい」と話した。

 与那国語会話カード集は2016年度沖縄振興特別推進交付金を活用した。(村松友紀通信員)

与那国語会話カードをもらった児童ら=4月21日、与那国町立久部良小学校多目的室