「長期戦見据え運動を」 辺野古新基地建設の座り込み


この記事を書いた人 松永 勝利
工事車両が基地から出てくる際に機動隊に排除される市民=9日午前9時32分、名護市辺野古のキャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブの「K9護岸」建設現場では9日午前、網袋に入っていない砕石の投下作業が昨日に引き続いて実施された。同護岸だけでもダンプ9千台分以上の砕石が必要とされており、建設に反対している人々が座り込むゲート前では「長期戦になることを見据え運動をする必要がある」との呼び掛けがあった。
 海上では新基地建設に反対する市民らが抗議船4隻、カヌー17艇で「工事を止めろ」などと抗議した。

新基地の護岸工事で、砕石を波打ち際に投下するクレーン=9日午前、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸

 一方、米軍キャンプ・シュワブゲート前では約50人の市民らが新基地建設中止を訴えて座り込んだ。午前8時50分に砕石と土砂を積んだダンプや生コン車など25台がゲート内に入った。工事関係車両の出入りの際、市民らは計2回機動隊によって排除された。
 沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんは「本格的な埋め立て工事と思われるものが昨日から始まったが、K9護岸のだけでもダンプ9千台分以上の砕石が必要だ。長期戦になることを見据え運動をする必要がある」と呼び掛けた。【琉球新報電子版】